家がうまく片付かないのは、モノが収納されるべき場所がうまく用意されていないからでは?
根本的な収納の在り方について知りたくて、片づけの解剖図鑑を読んでみました。
片づけの解剖図鑑
「もし、あなたの家が、片づけても片づけてもまたすぐに散らかってしまう家だとしたら…それはあなたの責任ではありません。おそらく、あなたの家を設計した人の責任です」片づけの技術論、精神論以前の大問題を建築的に解剖した、「住まいの解剖図鑑シリーズ」第2弾。
この本の良いところは、イラストでわかりやすく収納ケースを紹介してくれているところです。
リビング、玄関まわり、トイレ、と収納を見直したい項目にきちっとわけられているので、知りたい箇所がサッと開けるのも良いです。
キッチンでは「島をつくる」という説明に納得。
間取りはよくあるモノですが、どうしてそうしたほうが良いのか、もしくはそうしたくない場合は代わりに何をしたら良いのかがアドバイスされています。
それを見て「なるほど我が家は島が無いし、代わりを補うものが無いから、なんとなく使いにくいんだわ!」と理解できました。
家具を入れて補えるならリフォームしなくても、すぐに改善できます。
私の場合はもうキッチンの位置や、部屋の広さから考えて改善するのは無理!残念です。
その他、ゴミ箱の配置についても書かれています。
また、室内干しの場所を確保するにあたり、おぉー、と思いました。
私がとあるモデルルームを見学したとき、室内干しとは「雨の日に室内で干す」という発想が中心だったので、脱衣所に室内干しが用意されていました。
風呂に入るときは洗濯物の下をくぐって行くわけ?という非常に邪魔な場所でした。
本書では「取り込んだとき」を想定しているので便利そう。
なるほど、これなら「今日は疲れちゃって洗濯物を畳む余裕が無い!」というときでも、サッと室内に取り込んでおくことができます。
これも取り入れようと思えば今からでも工夫して作れそう!
付け外し簡単!室内物干し掛け
工具不要で、鴨居(ふすま枠)・扉枠・窓枠にサッと引っ掛けて設置する室内用物干しです。ネジ・釘不要なのでキズをつけずに取り付けができます。
「コレクション」を飾る棚についてもアドバイスがあり、これはコレクションをたくさん持ってる人には夢のようなお部屋ができることでしょう。
「コレクションあるある」で、旦那さんがフィギアをいじっているとき、家事をしている奥さんを妨げてしまう、というイラストにクスリッと笑ってしまいました。
猫のトイレ置場について書かれてたのはすごくいいです!
「そして、猫トイレはさまよう」という言葉に、そうそうそうそう!と力強くうなずいたのでした。
猫がいる家なら「トイレあるある」でこれまたクスリッと笑えます。
犬はお散歩から帰ってきて足を掃除する際のアドバイスがありました。
オートメーテッドペットケア キャットロボット ベージュ
今までの自動トイレとは異なる発想仕組みは簡単。ドーム型トイレの中に網が付いており、ドームが回転することによってキレイな砂はこして、固まりになった排泄物だけを排泄物コンテナに捨てちゃうんです。つまり、今までの全自動トイレのように排泄物が清掃クシに引っかかる心配はありません。
最後の「音が散らかる現代の家」では、へぇー、と思いました。
昔の住まいのような畳や、土壁、障子は音を吸収するのだそう。
それに対して現代の家は音を反響させてしまう。
確かに大きなくしゃみをすると、キンッと反響音がします。
その音をどう和らげるか、というアドバイスも参考になります。
読み物としても面白い本でした。
シリーズになっているので他の図鑑も読みたいと思います。
住まいの解剖図鑑
550点超のイラストと洒脱な文章で分解・抽出した“住宅版・解体新書”。
人生がときめく片づけの魔法
【世界でシリーズ300万部突破!】
米国「TIME(タイム)」誌 世界で最も影響力のある100人に選ばれました!
ニューヨーク・タイムズ No.1ベストセラー!この本は、「一度片づけたら、二度と散らからない方法」
について書いた本です。