こどもの頃に読んだ絵本は大人になっても覚えているやつがあって、そっと私を子供の時間に戻してくれます。
「ねないこだれだ」を読んだとき、最初は怖くなくて、それどころか「空が飛べる!」とうっとりしたものでした。
ところが「ピノキオ」を読んで(連れて行かれるということ)がどういうことを意味しているのかがわかって怖くなったのでした。
ねないこだれだ (いやだいやだの絵本 4)
「ボン ボン ボン……」と時計が夜の9時を告げる。こんな時間に起きているのは、ふくろう、くろねこ、それともどろぼう…「いえ いえ よなかは おばけの じかん」。
だれにでもひとつくらい絵本の思い出はあるかと思いますが、すーちゃんでおなじみの益田ミリさんの「おとな小学生 」では、絵本を20冊と子供の頃の思い出をエッセイと漫画で紹介しています。
読んだことのある絵本があると「そうそう」と思うし、読んだことのない絵本が出てくると「面白そうだな」と楽しめます。
表紙は有名な絵本「ぐりとぐら」がベースになっていてユニークです。
思い出の絵本20冊を紹介しつつ、子供時代のことをエッセイと漫画にしました。こどもの頃の、小さな気持ち。
おとなになっても、だいじな気持ち。思い出の絵本とともに
おとなのなかの「こども」を描く
人気作家のコミック&エッセイ!こども時代の夢を叶える!
イラストルポ「絵本の国チェコへ」も収録
おとな小学生 (一般書)
ところどころに、表紙のような益田ミリさんの子供時代の自分が大人に質問しているイラストがあるのだけど、38Pの「ブラジャーってどんな感じ?」と答えはちょっと面白いなぁと思いましたし、他の受け答えも益田ミリさんらしい返答でほのぼのしています。
あるとき「んとこしょ、どっこいしょ」と言ったところ「なにそれ?」と言われて説明したら「おおきなかぶ」を「読んだことない」という人がいて驚きました。
この絵本は誰もが通る道だろう!?と思っていたからです。
益田ミリさんは学校の教科書で習ったとありました。
私は保育園で劇を見ましたし、先生が読んでくれましたが、学校でも習った気がします。
おおきなかぶ―ロシア民話(こどものとも絵本)
大きなかぶをみんなで力を合わせて抜くという単純な物語の中に、大らかさ、力強さ、ユーモアなどが満ちあふれ、ロシア民話の楽しさを味わわせてくれます。
みんなで協力すれば可能になる、というスイミーに近いお話だと思いますが、大人になって読み返してみたら、、、、、結構シビアな話なんじゃないかなと思いました。
おじいさんとおばあさんがかぶを引っ張って、、、おばあさんは孫を呼んできます。
お父さんとお母さんは出てこない。
死んじゃったんじゃない?出稼ぎに行っているんじゃないかなぁ?そんなことを授業で話あったような気がします。
なかなか奥深いものがあります。
◆関連リンク
・マンガでは読めないちょっとHな益田ミリ「五年前の忘れ物」
・鹿児島の大声コンテストなど「心がほどける小さな旅」 益田ミリ
・ほのぼのなようで毒有り「沢村さん家のこんな毎日 平均年令60歳」益田ミリ