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誰かに恋したら、次にどうしたらよかったんだっけ「オトナの片思い」石田衣良、角田光代、橋本紡

オトナの片思い」をテーマに綴った小説集です。

読んでみて思うのは、さまざまなカタチの「オトナの片思い」があるのだなぁ、と。

成就しない系の片思いもあれば、成就する片思いもあり。

全体的に読みごたえがあり、楽しめましたが、一部どうしても文章が頭に入らず飛ばしてしまう人もいました。

やっぱり好みってありますね。

このひと面白いなぁと気になった人は、他のものも読んでみようかなという気になりますから、お気に入りの作家を見つける手がかりにもなりそうです。


オトナの片思い (ハルキ文庫)
誰かに恋したら、次にどうしたらよかったんだっけ
石田衣良「フィンガーボウル」、栗田有起「リリー」、伊藤たかみ「からし」、山田あかね「やさしい背中」、三崎亜記「Enak!」、大島真寿美「小さな誇り」、大崎知仁「ゆっくりさよなら」、橋本紡「鋳物の鍋」、井上荒野「他人の島」、佐藤正午「真心」、角田光代「わか葉の恋」の全十一編。
いまをときめく実力派作家たちが紡ぎ出す、それぞれの「想い」のカタチ。贅沢な恋愛アンソロジー。


片想い (文春文庫)
大学時代のアメフト部のメンバーとの定例の飲み会の後、哲郎は10年ぶりに会った元マネージャーの美月にある秘密を告白される。そして、その秘密は思いもかけない形でメンバーに影響を与えていく…。導入部分から読み手をぐいぐい引っ張り込み、途中で急に視点が変わるストーリー展開は、日常的な場面から少し現実離れした設定へと読者を取り込んでいく東野圭吾の得意技。そして、なにげない描写に隠された伏線が予期せぬエンディングへと結びついていく。アメリカンフットボールのポジションの役割を簡単にでも把握しておくとさらに楽しめるに違いない。