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サラダ好きのライオン 村上ラヂオ3  村上春樹 感想


2012年7月に発売されたサラダ好きのライオン 村上ラヂオ3です。雑誌ananで連載している村上春樹さんのエッセイです。去年の今くらいにおおきなかぶ、むずかしいアボカド 村上ラヂオ2を紹介していますが、その第3弾です。「サラダ好きのライオン」と言う言葉がエッセイの中に出て来て、ふんふん、こういう意味か、と洒落た言い回しだなと思ったのでした。


サラダ好きのライオン 村上ラヂオ3
男がオムレツを作るとき、どんな風景がいちばんふさわしいでしょう?
おたくの猫には、音楽の好き嫌いがあると思いますか?
村上春樹さんは占い師として、はたして大成したでしょうか?etc.
最新のムラカミ情報満載! の「村上ラヂオ」第三作。
雑誌アンアン連載中は、“猿もカモシカも狸も、わざわざ山を下りて「アンアン」を毎週買いに来た"というほどの人気ぶり、とか。
くれぐれも読み逃しのないよう、よろしくおねがいします。

おおきなかぶ、むずかしいアボカド 村上ラヂオ2はこんな出来事(旅に出かけたときに)があって、こう思ったという印象がありましたが、今回のサラダ好きのライオン 村上ラヂオ3は、何かを読んでそこから感じたことなどが書かれている印象を受けました。ですから、作家の○○さんの詩○○には、、、、というような出だしに始まり、そのエッセイが面白ければその詩を読みたくなります。村上春樹さんはこういうものを読んでいるのか、こう感じているのか、と彼の世界観を垣間見ることが出来ますし、年上のおじさんと会話しているような感覚で読み進めることができます。いつもエッセイの終わりに「今週の村上」というひと言が書かれているのですが、ちょっと砕けたことが書いてあったりするので脱力することもしばしばありますが、私は好きです。最後の今週の村上に2年続いたこの連載も今週で終わります、って書いてありました。もう村上ラヂオは終わりなんですね。残念です。
全体的に読みごたえがあり、何度も読みました。「秋をけりけり」がいちばん好きですし、アニーホールを見なきゃと思いました。(名作なのは聞いていて、いつかいつかと思いつつ今日に至っていたので)
今回、本書が黄色ですが、きっとライオン色なんでしょうね。

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1Q84」がいわばジェットコースター的な物語だったので、それとは少し違うものを書いてみたいという気持ちがありました。
それがどんなものかは、書いてみないとわからなかったけど。
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あらすじ
多崎つくるは、木元沙羅と交際中だが、なかなか関係は進展しない。その原因として沙羅は、高校時代の友人から絶交されたことについてのわだかまりがあるのではいかと考えて、つくる自身が当時の友人たちに会って直接話をすることで、事態を打開するように勧める。

そこでつくるは、名古屋とフィンランドに住む友人たちのもとを一人ずつ訪ね、絶交の真意を知る。そのうえで、あらたに沙羅との関係を進展させようと決意する。