1999年に公開された「ユー・ガット・メール」はトムハンクスとメグライアンが出演してるロマンチックコメディ。舞台はニューヨークのアッパーウェストサイド。実際にスターバックスやカフェラロなど存在するお店も出てくるから日本から観光に訪れる人も多くいます。この映画が好きなんですけど、意味が不明なところがポロポロ出てくるんです。その中でも、ずっとわからないセリフがあったんですけど、もしかしてこういうことっ!?と思うことがあったので取り上げてみました。わかる人には今更!だとは思いますけれど。
ユー・ガット・メール 特別版 [DVD] 監督ノーラ・エフロン、主演トム・ハンクス&メグ・ライアン『めぐり逢えたら』のゴールデン・トリオがおくる、最高にキュートなラブ・ストーリー
この映画は1940年に製作されたエルンスト・ルビッチ監督の『街角/桃色(ピンク)の店』のリメイク作品。時代を反映して元映画の「手紙で文通」の設定が「インターネットでメール」に置き換えられた。インターネットで知り合った名前も知らない男女がメールのやり取りをしながらお互いに惹かれ合っていくロマンティック・コメディ。
■わからなかったセリフ
メグライアン扮するキャスリーンが本屋さんの経営をブックディスカウントストアFOXに脅かされ、悩んだときに、恋人のフランクが励ましの言葉を贈るシーンがあります。
「君は葦(あし)だ」
え!なに、この言葉!?と思ったわけです。
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■多分、こういう意味じゃない?
フランスの数学者パスカルのパンセの「人間は考える葦だ」の引用かと思われます。パスカルは人間は葦のように弱い存在であるが、しかし、考えなければならない、と言っています。
その後にキャスリーンが宇宙に向かって問いかけるシーンがあります。ここも、なんで宇宙!?と思ったけれど、パスカルつながりだったんですね。なるほど。
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■みんな知っているのが当たり前なんでしょうか?
みんなパンセを読んだことがあるのでしょうか? 映画に関連した文面を紹介します。
人間は 一本の葦(あし)にすぎない。自然の中で 最も弱いものである
だが、それは考える葦だ
人間を押しつぶすために、宇宙全体が武装する必要はない。
蒸気や水滴でも 人間を殺すのに十分だから。
しかし たとえ宇宙が人間を押しつぶしたとしても、
人間は 自分を殺すものより 崇高である。
なぜなら、人間は 自分が死ぬことを、
そして宇宙が自分よりも優れていることを知っているからだ。
宇宙は そういったことを何も知らない。
それ故、私たちの尊厳のすべては、考えることにある。
私たちが立ち上がるべきは そこからであって、
私たちが満たすことのできない空間や時間からではない。
だから、よく考えるように努めよう。
これこそ 道徳の原則である。
フランクのキャラクターはインテリでちょっと気難しいというか、まあ、そんな人なので励ましの言葉にこの言葉を贈ったのだと思われますが、ずっと不思議なセリフだと思っていました・・・!他にもまだわからない個所があるんですけど、いつ全部解明できるのでしょうか・・・。誰かいろいろ教えてほしいです!
久しぶりに見ましたが、PC関連の表現は古いですが(昔を知っている人は懐かしいかも)話の内容は廃れることなく楽しく見ることができます。トムハンクスのすばらしい演技と、メグライアンのチャーミングな部分が満載の映画です。
パスカル『パンセ』 (100分 de 名著)
現代人のヒントとなる思想が散りばめられた、誰が読んでも答えが見つかる万能書 。