ルーヴル美術館バンド・デシネプロジェクト作品として描かれた荒木飛呂彦氏初のフルカラーコミック『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』を読みました。
荒木飛呂彦氏がルーブル美術館から「ルーヴル美術館を題材に、オリジナルの作品を制作」を依頼されて描いた作品です。
ルーヴル美術館から依頼が来るってすごい。
あらすじは、山村仁左右衛門(やまむらにざえもん)の描いたこの世で最も黒い絵を見に、フランスのルーブル美術館の岸辺露伴が赴きます。
実在している倉庫がモデルになっていて、本当にこんな絵がルーブル美術館にあるの?と思ってしまうほど引き込まれる物語です。
岸部露伴は漫画家デビューを目指して、夏休みの2ケ月間、祖母の経営する元旅館アパートで過ごすことにします。
元旅館のアパート!
すでに面白そうな設定で、何かが起きる予感がします。
そこへ新しく女性が入居してきて、彼女の行動が謎めいていて、謎は深まっていくばかり。
もう、最初の数ページでどっぷり世界観にハマっていきました。
こうなってくると、最後まで一気に読むしかないんです。
これもスタンドの仕業でしょうか。
フルカラーを活かして、物語の場面を活かした色合いになっています。
過去の話はセピア色に、中編のパリはピンク、地下ではブルーを基調に描かれています。
日本が舞台の前篇ではあえてカラーの中に白黒のコマを入れて心理描写しているのが興味深かったです。
映像的でありながらも、漫画ならではの表現方法だと感じました。
金田一耕助シリーズの映画を見ているような 、なんとも不気味だけどちょっとエロくて、次にどうなるかついつい見てしまう、あの感じを思い出しました。
『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』の制作について、荒木飛呂彦先生がインタビューに答えられています。
また荒木飛呂彦先生のパリの取材の様子を収めた写真も掲載されています。
詳細を知ってから、また漫画を読むとより面白みが増すと思います。
スポンサーリンク
ルーヴル美術館には有名な絵がたくさんあります。
その有名な絵のひとつに「モナリザ」があります。
億康のモナリザの真似がツボでした。
吉良吉影がモナリザの組んでいる手に影響を受けた話もありましたし、モナリザ・ポイントです。
ルーヴル美術館のオフィシャルサイトで「モナリザをルーペで見る」特設サイトがあり詳細にモナリザを見ることができておすすめです。
関連リンク ルーヴル美術館オフィシャルサイト