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「町田君の世界」安藤ゆき


お試しページで面白かったので、町田くんの世界 を読んでみました。

後で知ったけれど、第20回手塚治虫文化賞・新生賞を受賞した作品でした。

学校の勉強ができるよりも、人として大事なことってあるよね、そんな少年のお話し。


町田くんの世界 1 (マーガレットコミックスDIGITAL)
物静かでメガネ。
そんな外見とは裏腹に成績は中の下。
アナログ人間で不器用。なのに運動神経は見た目どおりの町田くん。
得意なことが何もないと本人は思っていますが周りからは愛されています。

読んでて思い出したのが、見ず知らずの方に親切にして頂くありがたさ。

デパートなんかで重いガラス扉を、気遣ってちょっと押さえてくれる先を行く方とか、

エレベーターで「開」ボタンを押して何気に待ってくれている方とか、

落としましたよ、と知らせてくれる方とか、

ほんのちょっとのことだけど、そういう人に出会うとその日はハッピーな気分になる。

ペイ・フォワード で、主人公の11歳の少年トレバーは、社会科の授業中、担任のシモネット先生から「もし君たちが世界を変えたいと思ったら、何をする?」と問い掛けられるんだけど、町田くんはその行いで身近な世界を変えていると思う。