あのお買い物女王の林真理子氏も、服を買うなら、捨てなさいを読んで一ヶ月は服を買ってません、なんて帯コピーを寄せていて、手にした本です。
あの林真理子氏を説得できる内容とはどんなものだ!
と思って読んでみたら、ウルサイことは一切書いて無くて、こうだからこうしたらいいと思うのよ、と年上のお姉さんが話すようにサラリと書いてあり読みやすかったです。
スタイリストの方が書いているので、彼女の言うとうりにしたほうがセンスがアップするかも、と思わせる説得力もあります。
目新しいことが書いてあるわけでは無かったのだけれど、軽快で飾らない文章が読んでいて楽しかったです。
いろんな服を着るのはアメリカンスタイル、少数のお気に入りの服を着るのはパリジャンスタイルだと私は思っています。
これは歴史と住居スペースの違いかな、と思います。
パリは家賃が高く部屋が狭いので、クローゼットに割ける空間も限られているのです。
日本の居住スペースを考えるとパリの考え方のほうがあっていると思います。
それにお財布にも優しい。
服を減らして、そのほうがセンスアップするなら「やってみようかな」と思う気持ちはわかりますから、この本がベストセラーなのは頷けました。
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