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就職しないで生きるには?僕はこうして自由に働いている。「最低で最高の本屋」松浦 弥太郎 感想

就職しないで生きるには?「最低で最高の本屋」松浦 弥太郎 感想


夜中にふと出会った本で、読んでみようと思った本「最低で最高の本屋」です。

多分、タイトルに惹かれたのだと思う。

そのタイトルは松浦 弥太郎氏が影響を受けた高村光太郎の詩のタイトルにちなんだもので、そんな感じで内容も松浦 弥太郎氏が影響を受けたことについて多く書かれていました。

松浦 弥太郎氏は高校を中退し、荒れた不良だったわけでもなさそうで、その理由を「説明するのは本当に難しい」と書いており、なんとなくその気持ちがわかる気がしました。

「良い大学で良い成績、良い会社で良い肩書、これさえ手に入れば人間として胸を張ることができ、幸せで正しい人生であるとされていました。ほんとうかな。」

松浦 弥太郎氏は当時受けた教育に疑問を持ったんですね。


松浦 弥太郎氏は、独学で本に関する知識を得ていきます。

学ぶというよりは夢中になったという感じ。

エピソードには、どこか昭和という時代を感じることができ、エッセイなんですが、村上春樹氏の小説「ノルウェイの森」のような世界観を彷彿させ読みごたえがありました。


最低で最高の本屋 (集英社文庫)
「本当のこと」を教えてくれない授業に違和感を感じ高校を中退し、何の目的もなく怠惰な日々を送っていた少年時代の著者。好きなことは本を読むこと。高村光太郎の詩集、そしてケルアックの『路上』。本の中に広がる世界に憧れた彼は、ひとりアメリカに旅立った。
古書店カウブックスを営み、『暮しの手帖』編集長として多くの若者に支持される著者が綴った青春と「働くこと」についてのエッセイ集。

松浦 弥太郎氏は就職を否定しているわけではありません。

就職する選択肢の他に、就職しないで働くという選択肢もあるんだよ、と。

絶対諦めず、自分がいちばん得意とする何かでやってみる。


そこで大抵は、自分がいちばん得意とする何かってなんだろう?という壁にぶつかるんじゃないかな。

それはいろいろ試すうちにわかるものだと思うから、考えているだけではわからないです。

例えばだけど、コンビニの店員をやってみて、ある日「あなたがいてくれてよかったわ」と人から感謝されることがあったら、それは自分の得意とする何かがうまくその場で活かせているのだと思います。

人と比べて秀でていることを探そうと思うと難しいけれど、自分の中で1位、2位をまず探してみることで、自分の得意とすることを発見できます。


就職しないでいることは決して悪いことではない、と松浦 弥太郎氏は言っています。

人にはその人にしかわからないそれぞれがあるから、歩む道もたくさんあって、その道それぞれによさがあります。


松浦 弥太郎氏は高校を中退しています。

そのときのことを振り返って、いつも挫折を繰り返し、どうしたら壁を越えれるかわからないから逃げてしまっていた、と言います。

これはちょっと意外でした。

イメージで器用な人なのかな、と思っていたからです。

高校を中退するときも「あ、またか」と思ったというのですから、どこか俯瞰的に自分を眺めてらしたんでしょう。


そして高校を中退した松浦 弥太郎氏は仕事を「選ぶ」という資格がありませんでした。

使ってくれるのは土木系。

日雇いの仕事をもらいに行っていたというのだから、さらに驚きました。

でもそんな自分の生活が嫌だった松浦 弥太郎氏は「これは外国にいくしかないな」と思います。

外国に行ったら何かあるのか?

この頃、どこも誰も相手にしてもらえない日本ではラチがあかないと感じたんだと思います。

でも環境をガラッと変えてみるのは心機一転になって良いことです。

短期間でも、いつもと違う場所に自分を置いてみると、肩書も何もない、ただの自分がそこにあることで自由を感じることができるのです。

そして自分を改めて見直すこともできる。

松浦 弥太郎氏の成長過程を通して、自分はどうだったかな?と考えてしまいます。

よく「自分探しの旅」と言いますが、松浦 弥太郎氏は本当に旅で自分を見つけたんだなと感じました。


松浦 弥太郎氏は本屋「カウブックス」を経営しているのですが、一度も行ったことがありません。

中目黒にあるお店に機会があったら見てみたいです。


私は本屋があればブラリと入ります。

本の並びで店員さんの「熱」が伝わってくることがあって、それで思わず買ってしまうこともあります。

反対に、本のシュリンク(透明のビニール)がギュウギュウに巻いてあって、本が曲がってしまっているようなお店は出てしまいます。


高村光太郎詩集 (岩波文庫)
世俗的なものとの妥協を排し、不断の情熱をたぎらせて人生の意味を追求し続けた光太郎の詩は、美しいもの、真実なものに対する善意と愛に満ちている。その歩みの中から九十三の詩篇を精選し、「道程」より・「道程」以後・「智恵子抄」より、の三部に編んだ。作者が生前自ら校閲した最後の詩集である。

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