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背筋が凍るような怖さも感じるのだが、 読後感はなぜかファンタジーのよう。百鬼夜行抄


1995年から連載している今 市子百鬼夜行抄です。

わかりやすく言えば、少女漫画版「ゲゲゲの鬼太郎

いえ、内容は全然違うんですけれど、要するに幽霊や妖怪のお話しで、そこにまたひとつ「世にも奇妙な物語」の世界観が入っているような不思議な漫画です。

2006年「平成18年度(第10回)文化庁メディア芸術祭」漫画部門優秀賞を受賞してます。

ちょっと世界観を理解するのが難しいところもあると思うのですが、本作品が素晴らしいと理解されているのはうれしいです。

読んだ後にゾッとするのですが、怖いもの見たさに読んでしまいます。

小泉今日子さんも「背筋が凍るような怖さも感じるのだが、 読後感はなぜかファンタジーのよう。」と言っています。


百鬼夜行抄 22 (Nemuki+コミックス)
行方不明だった伯父の開が戻って来た。
だが、その男は本当に開なのか!?
戻って来た開を巡る恐怖譚「鬼の帰館」の他計6編を収録。

どうしてゾッとすのかなぁと思うのですが、人間が幽霊とも妖怪ともつかないような怨念や執念の塊が不気味に感じるのかもしれません。

私が以前に勤めていた会社では「出る」と噂がありました。

残業していると女性が出てくるそう。

へー、と気楽に思ってましたが、配置換えでそのフロアになってから、たまに女性の気配がするようになりました。

悪さはしない感じでしたけれど、誰も話していないのに電話のランプがついて通話中になることがしばしばありました。

あれは何だったんだろうなぁとたまに思います。

そういう日常の不思議が百鬼夜行抄にもつまっていると感じます。