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あなたの意思はどのように決まるか?ノーベル経済学賞受賞の著者「ファスト&スロー(上) 」ダニエル・カーネマン


人に薦められて「ファスト&スロー(上) あなたの意思はどのように決まるか? 」を読んでみることにしました。

Amazonでのレビュー評価も高く、心理学者にしてノーベル経済学賞受賞の著者とあって内容はしっかりとしたものとなっています。

最初にある「ハロー効果」について、ビジネスシーンで見られる事柄を織り交ぜての説明はとてもわかりやすいものでした。

ハロー効果とは、例えば、ブランド品を見につけている = お金持ち、という具合に、印象で相手を判断することです。

ブランド品を身につけているからと言ってお金持ちかどうかはわかりませんよね。

でも、パッと見た印象だけで「この人は〇〇な人かもしれない」と決めつけてしまうものです。

ハロー効果は有名なのでご存知の方も多いかもしれませんが、「ファスト&スロー(上) あなたの意思はどのように決まるか? 」ではハロー効果の影響がビジネスにおいてどう関わっていて、それが誤った人選につながることもあるかがわかりやすく説明してあり、実践的なハロー効果の回避方法が修得できると思います。

全体的にそんな情報がてんこ盛りなんですが、正直に言えば、何言ってるかわかんない、という章もありましたので、最後の数行を読むことでその章で述べているポイントを理解するのに役立ちました。


ファスト&スロー(上) あなたの意思はどのように決まるか? (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)
整理整頓好きの青年が図書館司書である確率は高い? 30ドルを確実にもらうか、80%の確率で45ドルの方がよいか? はたしてあなたは合理的に正しい判断を行なっているか、本書の設問はそれを意識するきっかけとなる。人が判断エラーに陥るパターンや理由を、行動経済学認知心理学的実験で徹底解明。
心理学者にしてノーベル経済学賞受賞の著者が、幸福の感じ方から投資家・起業家の心理までわかりやすく伝える。

私が興味を持ったのは後半からです。

読み慣れてきたというのもあったかもしれませんが、文章も最初よりは少しくだけていて読みやすい印象があり、後半は面白くてすぐに読んでしまいました。

人間関係で悩んでいたり、仕事がうまくいかないと感じている人におすすめの本です。

私がこの本を紹介してもらった理由は「意思疎通ができない人がいるんだが、その人を避けることが出来ないので困っている」というものでした。

直接的な解決方法が見つかるかはわかりませんが、ヒントなら見つけられると思います。


ファスト&スロー(下) あなたの意思はどのように決まるか? (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)
私たちは日々どのように意思決定を行っているのだろうか? カーネマンによると、直感的で感情に根ざす「速い思考」と合理的で努力を要する「遅い思考」の相互作用だという。二つの思考の特徴を徹底解明し、人はいかに錯覚に陥りやすく不合理な決定を行うかを浮彫りにする。プライベートやビジネス、政治における、よりよい決断への道筋を示し、あなたの人生観、世界観を一変させる21世紀の新たな古典。解説/友野典男