スポンサーリンク

怒らないで生きるには。しりあがり寿


しりあがり寿さんの著書を調べてみて見つけた「怒らないで生きるには 」を読んでみました。

わたしは怒りんぼうなんですよねぇ。

怒りの沸点が低い。その代わりに、ピーッ!と沸点に達したら、それが冷めるのも意外とはやい。

でもまぁ、怒るのってすっごく疲れるし、周囲にも良い影響を与えないとは思っているので、できるなら怒りなくないなぁ、とは思っているわけです。

怒らないで生きるには 」を読むと、つまり価値観や見方が変れば自然と怒らなくなる、というもの。

それをしりあがり寿さんがアルボムッレ・スマナサーラさんというスリランカ出身の僧侶に質問している形式になっており「仏教においての怒らない方法」というのがわかりやすく説明されています。


怒らないで生きるには (宝島社新書)
怒ると気分は最悪で、ロクなことはない。わかっているのに私たちは、毎日何度もムッとし、小競り合いをしている。私たちは、怒らないで幸せに生きることができないのだろうか―。そんな疑問を抱いて、漫画界の偉才・しりあがり寿氏が、お釈迦様の本来の教えを説くスマナサーラ師と対面。怒りをめぐる問答が始まった。人はなぜ怒るのか?「正しい怒り」はあるのか?「怒る」と「叱る」の違いは何か?暴力を振るわれたらどうすればよいのか?どんなに苦しいことにも怒らず、運命だと受け入れるべきなのか?本書は、怒らないで幸せに生きる方法が明快にわかる幸福の手引き書である。

最初にしりあがり寿さんが描かれた「消えたケーキ」という漫画があるんですが、「怒りがもたらすもの」がわかりやすくて衝撃的です!

これだけでも読む価値あり。

読んでいて興味深かったのは、仏教においての罰とは「無視をすること」という場面があり、なるほど、いじめなんかも無視するパターンはよくありますね。

読んでいくうちに自然と仏教の教えが理解できますし、なるほどお坊さんはそうやって瞑想しているんだなぁ、とミニトリビアとしても楽しめました。

さて、これで私が怒らないで生きられるか、と聞かれれば100%は無理ですけれど、新たな考え方は学べたと思います。

読みやすい本ですし、おすすめです。


「対人関係療法」の精神科医が教える 「怒り」がスーッと消える本 (大和出版)
「ムカムカを手放したい」「ついキレてしまう」「つまらないことでイライラしたくない」「怒りっぽい自分をなんとかしたい」あなたへ。


怒らないこと―役立つ初期仏教法話〈1〉 (サンガ新書)
昨今では、怒って当たり前、ややもすると怒らないと不甲斐ないとでも言わんばかりです。ブッダは、これに真っ向から反対します。