名作映画でよく紹介されているバグダッド・カフェ。
アメリカのラスヴェガス近郊のルート66沿いにバグダッド・カフェは実在していて、わざわざそこへ足を運ぶファンもいると聞きます。
こんなに古い映画にもかかわらず、Amazonのレビューが145もあって驚きました!
しかも評価が高い。
てっきり昔のアメリカ映画だと思っていたら「1987年制作の西ドイツ映画」でした。
西ドイツ映画!!
ベルリンの壁の崩壊は1989年ですから、まだ西ドイツ、東ドイツと言われていた時代なんですね。
日本でこの頃何が起きたか調べたら”安田火災がゴッホの「ひまわり」を53億円で落札”という出来事がありました。
あー、そんなバルブな時代だったんですねぇ。
日本では翌年に公開されたようですが、日本でこの映画が受けたのかはどうなのかな、、、。
ちなみに「ひまわり」は現在、東郷美術館(新宿駅)にあり、Wikiによると”なお、展示されているのは一貫してレプリカである”、、、え〜。
バグダッド・カフェ 完全版 [DVD]
アメリカ合衆国ラスヴェガス近郊のモハーヴェ砂漠のうらぶれたカフェに集う人々と、そこに現れたドイツ人旅行者ヤスミンの交流を描く作品。
曲「Calling You」はかなり有名ですね。
すごーく昔にCMで使われたこともありますから、聞いたことある人もいるかも。
ずっと気になっていた映画でしたが、なかなか見るまでには至らなくて、今回ついにニュー・ディレクターズ・カット版を見ました。
主人公ジャスミンが、なんだかマツコデラックスに似ているような。。。
この肉感たっぷりのジャスミンから不思議と目が離せません。
ジャスミンはドイツ人で潔癖症なところがあり、その態度は日本人にも通じるところがあります。
うーん、なんだろう。独特な雰囲気があって、最後まで見てしまったものの、面白かったか?と言われれば、お腹を抱えて笑うものでは無かったけれど、印象深い作品でした。
シュールです。
最初に黄色いポットが出てくるんですけど、レトロで可愛いです。
ああいうのに胸キュンくる人もいるんだろうなぁ。(特に私の友人)
中身はジャスミンが入れたコーヒーが入っているんですが、気になって調べてみたら、ドイツ人はコーヒーが好きらしく、コクのあるタイプが好みなんだとか。
そういう文化的な知識が無いと、細かい部分が楽しめない映画かもしれません。
「ダルマイヤー」というドイツから来た老舗コーヒー屋さんが日本全国にあるので、ちょっと飲んでみたくなりましたが、
京都の老舗「イノダコーヒー」は確かドイツ系だったはず、、、うんうん、確かに濃くて深みのあるコーヒーを頂けますね!
なるほど!
最後のとこらへんは、えーーーーーーーーーー!?な展開で(私的には)
映画にさほど興味の無い人が見たら「なにこれ」って思うタイプのやつだと思います。
不思議な魅力のある映画でした。
名作なので一度は見ておくといいでしょうね。
バグダッド・カフェ ニュー・ディレクターズ・カット版 (字幕版)
ラスヴェガス近郊の砂漠にたたずむ、さびれたモーテル"バグダッド・カフェ"。そこに現れたのは旅行中に夫と別れたばかりのドイツ人女性ジャスミンだった。家庭も仕事もうまくいかず、常に"怒り"モードの女主人ブレンダは、言葉も通じない珍客にストレスをつのらせるばかり。