スポンサーリンク

別れは終わりではなく始まりである「別れる力」伊集院静


著者の弟が海で行方不明になった時の思いがけないO君からの告白を聞くと、先の言葉がいい加減な楽観的な発想から出たのでは無いことがわかる。

”親しい人を失ったときもう歩き出せないほどの悲哀の中にいても、人は再び歩き出すのである”

人の死を生に転換するのは容易ではないけれど、寝て起きて、寝て起きて、を繰り返しているうちに自然と歩き出しているものなのだと思う。

それにしても、伊集院静氏のことなので、ギャンブルや女との別れにでも触れているのだろうか、と思ったがそれとなく記してあるだけだった。


別れる力 大人の流儀3
人は別れる。そして本物の大人になる。数え切れない別れを体験してきた作家が届ける切なく優しいメッセージ。国民的ベストセラー第3弾。

いくつかしんみりする話があったけれど、後半に読み進めていくにつれて話が表題と違う方向へ行ってしまっているように思う。

順番は逆だけれど、別れる力 大人の流儀3から続・大人の流儀を読んでみたら、別れる力 大人の流儀3の後半の話は続・大人の流儀の前半あたりとかぶっていた。。。


続・大人の流儀
他人が困っているときに優しくできるか。
幸福のすぐ隣に哀しみがあると知れ。
大人になるとは、そういうことだ。

35万部ベストセラーの第二弾。
「最後の無頼派」が教える、大人として生きるための流儀。