伊集院静氏だったから?とも思わなくもない。
石橋貴明や武豊に尊敬されている伊集院静氏は、当時から人を魅了する何かがあったのだと思うし、何かを持っていたのだと思う。
そうでなければ、なぎさホテルに辿りつかないと思う。
山口に帰る支度をしていた伊集院静氏が逗子に辿りつく、、、導かれたのでは無いかと思う、なんとも不思議な話です。
なぎさホテル
逗子なぎさホテルを舞台に綴った自伝的随想「私が作家として何らかの仕事を続けられて来たのは、あのホテルで過ごした時間のお陰ではなかったか、と思うことがある」~伊集院氏が作家としてデビューする前から数年間にわたり暮らしていた伝説の「逗子なぎさホテル」。
どうするんだろう?どうなるんだろう?
興味津々です。
読み進めていくと、I支配人の存在が奇跡のように思えます。
こんな人いるの?
いたんでしょうね。
全体がさっくりと表現されているので、まるで夢のような話だなぁと感じました。
それでいて、30代の伊集院静氏がこの先どうしよう、と苦悩しつつもわが道を行く生き方に力強さを感じました。
自己啓発に行ったり、とにかく自分を磨かなきゃ!と今は時間をいかに有効に使うかに重きが置かれていますが、伊集院静氏のような過ごし方があってもいいのだと改めて思いました。
今はもうなぎさホテルはありませんが、泊まってみたくなりました。