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参勤交代「つらつらわらじ」オノナツメ


つらつらわらじ(1) (モーニングKC)
時は寛政、江戸も半ばを過ぎた頃、「備前蜂」の紋を掲げた岡山藩熊田家藩主・治隆(はるたか)は、家臣と人足たち数百人を引き連れて、参勤の旅に出た。行列には、治隆を疎んじる幕府老中・松平定信(まつだいら・さだのぶ)の密偵も紛れ込む。江戸までの道のりは、その距離以上に長く、波乱で満ちていた。

参勤交代が題材のつらつらわらじを読みました。

5巻で完結していますが、読んだのはまだ1巻のみ。

参勤交代は日本史でサラリと習っただけだったので興味津々です。

最近、佐々木蔵之介さんが主人公の映画「超高速参勤交代」が上映されていて気になっているのも影響しているかも。

その映画は通常8日かかるところを5日(実質4日)で来い!と言われ、福島藩主が超高速に参勤交代をするというお話です。

もしも期日を守れなかったら、、、

遅延が一日発生するだけで現代の貨幣価値にして数千万円から数億円相当の損失につながる  by Wiki

予定が伸びたら藩によっては破産に追い込まれることもあるってことですね。

おー、怖っ!


つらつらわらじでは岡山藩主の治隆が参勤交代の旅に出ます。

岡山から歩いて江戸までどのくらいかかるんでしょうね?

もっとも江戸から遠い藩は島津藩で移動には数か月、最も近い藩は下妻藩で数日間だったと言われています。

つらつらわらじでは参勤交代でどんな出来事があって、どんな仕事があって、どんな雰囲気なのか参勤交代という制度を垣間見ながら楽しむことができました。

出発する際には宴を催すものなのだなぁと知ったり、方言が面白かったり、加勢以多というお菓子を知ったり、着用する着物も並ぶ場所によって変えることを知ったり。

ついつい話が面白くて勢いよく読んでしまい、着ている服がほぼ同じで、髪型も似ていて、どれが誰だかわからなくなってしまうことがありました。

説明もちゃんとしているので、丁寧に読んでいけばそんなこと無いんですが、私はまた後で読み返す必要がありそうです。


超高速!参勤交代 (らくらく本)
2011年 第37回城戸賞を全審査員満点で受賞

江戸時代、8代将軍・徳川吉宗の治世の享保20年(1735年)。磐城国の小藩・湯長谷藩の藩主・内藤政醇は、1年間の江戸での勤めを終えて湯長谷に帰国した。ところが、それから間もなく江戸屋敷に居るはずの江戸家老・瀬川が、江戸幕府老中・松平信祝の命令を携えて政醇の前に現れる。その命令とは、帰国を果たしたばかりの政醇に対し、「5日のうちに再び参勤交代せよ」というものであった。信祝は湯長谷藩が所有する金山に目をつけ、金山を手に入れようと無理難題をふっかけて、湯長谷藩を取り潰そうと企んでいた。