双子の兄弟、ワケありの親子、結婚をひかえた男と女・・・。「式の前日」穂積

式の前日 (フラワーコミックス)
双子の兄弟、ワケありの親子、結婚をひかえた男と女・・・。
“ふたりきり”という情景を温かく、鮮やかに切り取った珠玉の短編よみきり集。新進気鋭の著者・穂積のデビューコミックスにて最高傑作。

試し読みをして続きが気になっていた「式の前日」を読んでみました。

式の前日を描くのが面白いなぁと感じました。

穂積さんは2010年、「式の前日」で「月刊フラワーズ」コミックオーディション銀の花賞を受賞し、同作品にてデビューされています。

「式の前日」は、Twitterなど口コミで評判が広がり、発売後わずか3日で増刷が決定し、2カ月後には、初版の約10倍の部数まで伸びるヒットとなったのです。

故に「式の前日」は評判が良い作品で絶賛している評価が多く見られます。

ひとつひとつのストーリーは面白いと思いますが、それらに共通点が無いというのかなぁ、読んでいてちぐはぐな感じがして、違う作家が1冊の本にまとめられているような印象を受けました。

それにもう少し深く読み込める話だったらよかったなぁと感じます。惜しい、何かが足りない。もっとくれー、と思う。

そんな中で気に入ったのは「あずさ2号で会いましょう」です。

すぐにもう一度読み返しました。

でも後で考えたら、微妙に説得力に欠けているような気もして、描いているのかもしれないけど、読み取れないと感じる部分もあります。

そういうのが「何かが足りない」と私が感じてしまうところなのではないかなぁ。

気に入る人はとっても気に入る作品なので、これは好みの問題でしょうね。

不思議なストーリーはどこか蟲師の漆原友紀を彷彿とさせる余韻があり、読んでみて損は無いと思います。

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