DEAN&DELUCAのオフィシャルサイトにDEAN&DELUCA LIBRARYというコーナーがあり、そこで料理人をはじめさまざまな人が「おいしい本」を紹介している。
そこで平松 洋子さんと出会った。
推薦している本が面白そうだったので平松 洋子の本を読んでみようと思い立った。
おまけにこのサンドウィッチは銀座で (文春文庫)には谷口 ジロー氏の挿絵というかミニ漫画がついている。
サンドウィッチは銀座で (文春文庫)
飽くなき好奇心と胃袋で“いまの味”を探し求めた絶品エッセイに、谷口ジローの漫画がかけあわさって、春夏秋冬おいしい競演!
「オール讀物」に連載中の「いまの味」の第1回〜12回までをまとめた一冊。
題名からすると喫茶店系のお店が多いのかと思いきや、はじめから天ぷらの話で、あらあら、いささか肩透かし。
洋食腹にいきなりの和食は、気持ちの切り替えが必要。
平松 洋子さんの文章は、まるでその店に連れていってもらっているような臨場感がある。
その場面の一部をビジュアル化した漫画が添えられており、想像はグッと具体化してくる。
ただ私にはこの手法が、いささかリプレイを見せられているようなくどさがあり文章の余韻はどこへやら、漫画の続きは無いものかとページをめくってしまう。
おいしそうな料理と相まって、なんとなく落ち着かない本だ。
そして実際にその店に行けば料理が食べられるというのも魅力。
この本には続きがありその題名も「ステーキを下町で」と、ははん、と思う。
帯広の豚丼、三陸うに弁当、下町の特大ステーキに沖縄そばが紹介されているという。
そちらも気になる。