カトリーヌ・ドヌーヴという女優をご存知だろうか?
名作「シェルブールの雨傘」のヒットで世界的スターの座をつかんだパリ出身の女優である。
そのカトリーヌ・ドヌーヴが「雨傘工場の奥さん」役とは!
なんともニヤリとしてしまうシュチュエーションである。
1977年のフランスのお話。
現在70歳前後の方がバリバリと働いていた時代ですね。
ファッションや車や建物に至るまで、70年代テイストがさく裂で見ていて楽しい!
その頃に制作された映画なのでは?と勘違いしてしまいそうな程のクオリティで、大変お洒落な映画です。
そして最初に目にするのはカトリーヌ・ドヌーヴのジャージ姿!!
その体型の厚みにも驚いたのですが(笑)、カトリーヌ・ドヌーヴが着るとジャージもこんなに上品に見えるのね、と笑ってしまいます。
カトリーヌ・ドヌーヴが67歳頃の作品ですが、今でも可愛らしく、ファッションの着こなしも素晴らしく、フランス女は健在でした。
最初はぽわーんとしたブルジョア階級の主婦だったのですが、活き活きしていくに従い、表情や目の輝きが溢れだし、ファッションもキャリアウーマンらしく変身していく様は女優としての素晴らしさを感じました。
女性が年齢を重ねた時にお手本にしたくなるような女性像がそこにあります。
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スザンヌは、朝のジョギングを日課とする優雅なブルジョア主婦。夫のロベールは雨傘工場の経営者で、「妻は美しく着飾って夫の言うことを聞いていればいい」という完全な亭主関白だ。ところがある日、ロベールが倒れ、なんとスザンヌが工場を運営することに。明るい性格と、ブルジョワ主婦ならではの感性で、傾きかけていた工場はたちまち大盛況!だが、新しい人生を謳歌する彼女のもとに、退院した夫が帰ってきた-。出演 カトリーヌ・ドヌーヴ、ジェラール・ドパルデュ、ジェレミー・レニエ、ファブリス・ルキーニ
昔風のストーリー展開で、ブラックテイスト溢れる喜劇はカトリーヌ・ドヌーヴ世代は懐かしくも感じるのではないかと思います。
ジェラール・ドパルデュとカトリーヌ・ドヌーヴのやり取りも面白く、マニアックな見ごたえのある映画でした。
フランス映画の中では、割とわかりやすく、テンポも良いほうだと思います。
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『シェルブールの雨傘』から一転、幸福に満ち溢れた映像と音楽、双子姉妹が可愛いおそろいのワンピースとつば広帽子のスタイルや、ピンクのラメのドレスに身を包み歌って踊る、とびきりキュートなミュージカルを作り上げた!