恵文社一乗寺店は京都市左京区にある”本にまつわるあれこれのセレクトショップ”です。ギャラリーも併設されています。(もっと知りたい方はオフィシャルサイトへどうぞ)
まあ、簡潔に言えば「ファンの多い本屋」です。
そんな本屋が案内する京都とはどんなものだろうかと気になります。
本屋の窓からのぞいた京都 〜恵文社一乗寺店の京都案内〜
京都に行ったら必ず訪れるというひとも数多い、京都左京区にある老舗書店「恵文社一乗寺店」。
おあつらえの京都ではなく、そこに住んでいるからこそわかる京都のあれこれ。
恵文社一乗寺店のまわりを彩る、個性的なお店、スポット、ヒト、モノ、本……。
観光都市の京都とは少し違った一面を楽しんでもらえる本です。
作家いしいしんじさん、文筆家甲斐みのりさんの寄稿も必読。
巻末にはスポットの地図、データも掲載。これをもって、京都にいけば、新しい京都に出会えるはずです。
お客様に頻繁に聞かれる質問のひとつが「この店内にカフェはないですか」とあります。
店内にカフェは無いけれど、店員さんはちゃんと答えを用意してくれているようで、
いいね、いいね、この展開!
快くこたえてくれる店員さんて好きだなぁ。
レンタサイクルに月額なんてあるんだ、と知ったのが「レンタサイクル かりおん」さん。
店主の写真も掲載されているのだけれど、人柄がにじみ出ている気がします。
添えられている文章の力強い後押しも感じて、その写真から感じる店主の印象はきっとそのままなのだと思います。
あと、なんだか面白そうな人という印象もあって。
ものすごく気になって「レンタサイクル かりおん」さんのオフィシャルサイトを探してみたら、ガジェット通信にインタビュー記事(その1)(その2)があって興味深かったです。
でも、なかなかオフィシャルサイトが見つからないなぁと思っていたら、店名が変ったようで「レンタサイクルエムジカ ブラジル店」のよう。
ふむ。
そしたら、こんな紹介文も見つけました。「レンタサイクル かりおんは、かつて村八分の再来と評された京都のロックバンド、ちぇるしぃ(ex.チェルシィ)のギタリストだった柴山竜介さんのお店」
なるほど。
他にもカフェ、パン屋さん、菓子などのお店の紹介もあるのだけど、うわー!行ってみたい、という気分は起きず、ぶらり、と寄ってみたいなぁという感じ。
いくつかのお店は恵文社一乗寺店からさほど遠くないから、恵文社一乗寺店に寄りつつお店に立ち寄ることができそう。
第四章「一乗寺人間山脈」ではさまざまな作家さんや、本の作り手さんの紹介もあって「へぇー」と思いました。
この「へぇー」には、そういうことをしている人がいるんだなぁ、知らなかったわ、のへぇーです。
わたしにとっては興味のある部分と、そうでない部分の落差の激しい本でしたが、そこがまた面白いと思いました。
「京都案内」と聞いて、観光向けをイメージしていましたが、実際に行きたくなるような内容ばかりが京都案内では無いことに気がついたように思います。
本屋の窓から京都をのぞいてみれば、何が見えるかは読み手次第なところもありますが、恵文社一乗寺店の思想に触れることができると思います。