スポンサーリンク

セレブの生き方から読み解く「大人女子」の生きる知恵 セレブの黙示録 辛酸なめ子


辛酸(しんさん)とは、つらいめや苦しい思いのことで「辛酸をなめる」(数多くのつらく、苦しい経験 をする。からい物や酸っぱい物を、なめることから)と使います。

名前の由来がそこからきているであろう、辛酸なめ子さん。

過去の著書に、皇室の方はメアドとかお持ちなのでしょうか?という類の素朴な疑問を投げかけた「皇室へのソボクなギモン」があります。

その彼女の2012年11月に発売されたセレブの黙示録を読んでみました。GLAMOROUSやL25などの連載をまとめたもので、セレブの生き方から学ぶ内面の強さにフォーカスされています。描きおろしが2P「ミランダカーの愛され方」があります。著者はミランダカーは本書に外せない!と思ったのでしょうか。

聞いた事のあるようなセレブのニュースを題材に独自の意見を述べています。毒のある文面ながらサクサクと読めてしまうのは、連載していた雑誌の購読年齢層が20代半ば〜ということもあるのか、著者のイラストも多いのが楽しく、あっという間に読めます。

興味深かったのは「松島トモ子と言えば条件反射的に誰もがライオンを思い浮かべるように、動物とのスキャンダルは一生語り継がれることになります」というもの。

確かに!

ちなみに松島トモ子さんは、ライオンに噛まれた10日後にヒョウに襲われて首に大けがをされていますが、こちらの印象はやや薄いです。


著者はまえがきで、温厚な日本人は自分を押し殺し、がまんしすぎかもしれないと前置きしたうえで、ゆるぎない自己愛や自己肯定感があればどんな困難でも乗り越えられるはず、、、と言っています。

この本を読んで、そのような感想をもつかわかりませんが、セレブ情報に疎い人なら、近年のゴシップが盛りだくさんで読んでおけば通になれるでしょう。

セレブ達の数々のエピソードから伝わってくるタフさに、苦笑いな本です。