去年10月に紹介した阿川 佐和子さんの「聞く力―心をひらく35のヒント」が累計売上100万部を突破し、1/21付“本”ランキングBOOK(総合)部門で初の総合1位となりました。すごいです。
1993年にスタートした週刊文春の連載『阿川〜』では、実に900人を超える著名人と対談。だが当初は「オファーが来た時『私はインタビューがすっごい下手ですよ』って伝えたんです.
しかし、連載は今年で20年目を迎える人気企画となり、今や阿川氏のライフワークの1つとなった。その長寿の秘訣については「聞き手によって、あるいは語り手によって化学変化が起こるから“インタビューは生もの”って、いつも思います。だからこそ、絶対うまくいく方法や決め事なんてないんです」。
本書から学べる「聞く力」の大きな2つのポイントをご紹介します。
ポイント1.「この人は本当に私の話を面白がって聴こうとしているんだ」という真摯な姿勢が相手に伝わることが、とても大事。
確かに聞く姿勢によって相手の話の熱も違ってきますよね。
ポイント2.「どんなシチュエーションでも、自分が聞きたい内容ばかりに気を取られるのもダメ」
これを聞こう、あれを話そうと予定を立てて、話をしながら次の質問を考えると、話を掘り下げるチャンスを逃してしまうのだとか。
あくまでも基本は、一生懸命聞くことだと言うので、それならば実践しようと思えばすぐにできます。しかし、この答えを導き出すまで、阿川さんも随分の時間と苦労を要しているわけですから、そのプロセスを読み解けば、なるほど、と新たな発見があるはず。
阿川さんのインタビュー人生がぎゅっと詰まった「聞く力―心をひらく35のヒント」です。
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