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頑固オヤジから普通の小学生まで、つい本音を語ってしまうのはなぜか 聞く力 心をひらく35のヒント 阿川佐和子 感想


阿川 佐和子さんの独特なインタビューが好きな人は多いかと思いますが、そのテクニックがわかるかも?ということで「聞く力―心をひらく35のヒント」を読みました。


聞く力―心をひらく35のヒント (文春新書)
頑固オヤジから普通の小学生まで、つい本音を語ってしまうのはなぜか。インタビューが苦手だったアガワが、1000人ちかい出会い、30回以上のお見合いで掴んだコミュニケーション術を初めて披露する
阿川佐和子『聞く力』が初の総合1位 累計売上100万部突破


いつもの阿川節ではじまり、内容も過去のインタビューを振り返った例をあげながら、自分はこういうことがあったから、こうした、とかそういうお話がいくつものっていて、アドバイスよりも、ついつい話の内容に引き込まれてしまい「はて、聞く力ってどこに書いてあったのかしら」と思う程、さりげなく書かれています。そしてそれらは、テクニックというよりは、阿川さんの人柄がにじみ出ているからかこその方法です。


つまり、相手に小手先だけの言葉を投げかけたのでは、何も返ってこないということ。


相手の言葉に耳を傾け、自分の好奇心に素直に反応し、それをインタビューに活かすのです。

この本を読んで、聞く力の根底にあるものを習得すれば、自然と聞く力が身につくのではないかと思いました。テクニックというよりは、人間力をUPさせるイメージに近いですね。

本書は啓発本のように手法をまとめたり、箇条書きになっているわけではないので、何度か読まないと読み過ごしてしまうかもしれないし、それが大事な事なのかどうかも発見できない人もいるのではないかと思うほどです。教科書として大変読み応えのある奥深い本だと思います。