以前に見たいと言っていた「噂のモーガン夫妻」を見てきた。
弁護士のポール(ヒューグラント)が浮気をしてしまい、妻であり不動産界で活躍するメリー(サラジェシカパーカー)とヨリを戻したいと思っているがお互いに忙しくて時間がなく話す時間もない。
そんなとき2人で殺人事件の目撃者となり、警察から殺人犯から命を守られる制度によって田舎に隔離される。
そこでお互いに向き合う時間ができた2人は本音をぶつけあう。
ミステリー&ラブコメだと思っていたが、うーん、思い描いていたものとは違った。
華やかな2人が出演しているのだが、内容は地味な映画だ。
その分、人間模様が中心となっている。
顔の長い人、とその外見から言われてしまうのを度々聞くサラジェシカパーカーが、とてもチャーミングに見える。
夫がヨリを戻したいと思うのもわかるくらいかわいらしい妻を演じている。
しかし、ヒューグラントは、昔のヒューグラントを演じているヒューグラントという感じがしたし、彼の持ち味であるユーモアある場面でも、なんだか空回りしているように見えるような違和感を感じた。
それは、役柄的にイケてないタイプの人を演じているからなのか?
それとも・・・・、実は見終えた後で、ヒューグラントがパニック障害を患って、しばらく出演依頼を断っていた経緯があったとこと知った。もしや病気のせいでこういう演技なの?そこがよくわからなかった。
先日アカデミー賞で受賞したサンドラブロックと競演したトゥーウィークスノーティスが個人的に好きなこともあり、今回のヒューグラントは残念に感じてしまった。
もっといい演出ができたはず!
もしくは字幕の訳がしっくりきてないとか?
ともかく私には少し物足りなかった。
ストーリーは現代的な問題が盛り込まれていて(不倫、出産、離婚、養子など)、同感する女子や男子も多いかもしれないけれど、娯楽的要素を強める為かやや軽めに作られていると感じるので底は浅い。
だから、気軽に見れる。
しかし恋人同士で見に行くようなラブストーリーではないと思う。
見た後に、ロマンチックなムードにはならないだろう。
妻とケンカしたときに仲直りできるヒントなら得られると思う。
ヒューグラントや、サラジェシカパーカーのファンなら充分に楽しめると思うし、一流の俳優が出演しているだけあって全体的にはそれなりに良い作品だと思う。
この映画の中で気になったのが、モーガン夫妻が身を隠す先でお世話になる家の奥さん、メアリースティーンバージェン。
とても素敵だと思った。
1953年生まれで現在57歳のようなのだが、ジーンズが似合って女性らしいが男前なのだ。どこかで見たことのある人だけど、どこで見たか覚えてたなかった。
ギルバート・グレイプなど様々な映画に出ているらしい。
とにかく印象に残る人だった。