現代歌人「俵万智」さんと小学生の息子さんの石垣島の暮らしは楽しい!「旅の人、島の人」


先日、俵万智さんがツイッターにつぶやいた息子さんの言葉のセンスが半端ないことを知りました。

例えば

”「先生ってさあ」と息子。「よく、前を見なさい!って言うよね」。まあ、あんたがよそ見ばっかりしてるからじゃない?「でもさあ、オレにとっては、見ているほうが前なんだよね」…ん?”

”宿題を少しやっては「疲れた〜」と投げ出す息子。「遊んでるときは全然疲れないのにね」とイヤミを言ったら「集中は疲れるけど、夢中は疲れないんだよ!」と言い返されました。”

”息子「や党と、よ党のあいだに、ゆ党ってないの?」。なんだかねー、今は全部が、ゆ党に見えるよ。”

そう言えば俵万智さんの作品を読んだことないなぁ。

とは言え「うた」はどうも苦手なので、有名である「サラダ記念日 」でさえ読む気にはなれず。

そしたら息子さんとの暮らしをエッセイにした旅の人、島の人を知り読んでみることにしました。


旅の人、島の人
沖縄の石垣島に、息子と移住して三年あまり。旅の人というにはやや長く、島の人というにはまだ短い時間が流れた。住んでみて初めてわかること、慣れてないからこそ驚けること。旅人でも島人でもない宙ぶらりんだから見えるものを、楽しみながら綴った最新エッセイ集。

2011年に震災があり、小学生の息子と2人で仙台から那覇へ避難したというところから話ははじまります。

その後、知人を頼りに辿りついた石垣島で、息子さんがみるみる元気になって遊ぶ姿を見て、子育てを石垣でしよう、と決意します。

石垣島での暮らしは、自然にあふれていて、浜辺に行くだけで食べられる海草がどっさり採れたり、自然との距離の近さに驚きます。

石垣島は日本であっても本土には無い独自の文化が根付いていて、俵万智さんの目を通してその暮らしぶりに「へぇ!」と思います。

いちばん「へぇ!」と思ったのは、沖縄の結婚式のお話し。

沖縄の結婚式では出席する側の「余興」の入れ込み方が半端ないらしく「余興の練習と言えば残業を免除」されるそうなのです。

沖縄結婚式はすごそう!

そして息子さんの成長ぶりも本編から垣間見ることができ、ハッ!とするような言葉を時々発します。

やはりお母さんからの影響は大きいのだなぁ、と思います。

お母さんとの会話は思わずクスリと笑えます。


装幀は和田誠さん。

エッセイの最後のほうは、他の作品から持ってきていたようで、最初のほうと話がかぶり、あれれ?となりますが、石垣島のゆったりとした時間を感じられる穏やかなエッセイでした。


そだちノート
いのちの誕生。日々の気づきを言葉にして、あいているところに、メモ・写真・絵・短歌。俵万智とあなたで作る、世界で一冊の本。